ピクルス教室、レポート

7日、8日の2日間は

ピクルス教室を開催していました。

 

ピクルスやジャムというのは

日本では”嗜好品”のような位置づけになっているような気がしますが

もともとは、保存食として作られていたもの。(もちろん今でもそうですが)

野菜や果物には

”旬” という、最もたくさん採れる、最もおいしい時季、というのがあるので

それをびんの中に閉じ込めて

長く食べられるようにしようというわけです。

 

アメリカ人は、ピクルスやジャムを作るのがうまいよなぁ~と

いつも思っているのですが、

実際、家でこれらを作る人が多いのか、

本屋さんに行くと、ピクルスやジャム作りの本がたくさん並んでいます。

↑ 上の写真は

ポートランドで泊まっていたおうちの食料ストック棚。

自分たちで作ったびん詰めがずらり。

 

少し手を加えることによって

旬のものを長く楽しめるようになるって、すごいな~と思うし

酸味のある、ピクルスの味そのものも私は大好き。

なので、誰から習ったというわけではないですが

いつしかいろんな本を読み、ピクルスやジャム作りについて調べるように

なりました。

それが、私のピクルス作りの始まり。

ファーマーズマーケットでも

こうやって手づくりのものがよく売っています。

いつも、食べたいな~いいな~と思いつつ

なかなか短い滞在期間では食べきれないので、泣く泣くあきらめるのですが。

色とりどりの野菜。

全部オーガニックで、というわけにはいかなかったけれど

淡路島の玉ねぎや福岡の紫玉ねぎ、京都のパプリカなどを使って。

どんな感じにできあがるのか、

レッスン前から私もとても楽しみにしておりました!

今回のピクルス教室の目的は2つあって

ひとつは、基本的なピクルスの作り方を知ること。

もうひとつは、いろんな材料を使ってみること。

ベースとなるお酢の種類や、使うお砂糖の種類を変えるだけで

いろんな味のピクルスが作れるし、

風味づけに入れるスパイスやハーブによって、また個性が出てきます。

まずは野菜をびんに詰めて。

たくさん用意したスパイスの中から

どれとどれを、どう組み合わせて使おうかと

みなさん、考えながら、メモとりながら…

テーブルの上は、お料理しているというより

理科の実験のようになっていました~

自分でピクルスを作ったことのある人でも、

こうやっていろんなスパイスを使って作るのは初めてのようでした。

アメリカのピクルスやジャムのレシピを見ていると

"こんなのいれちゃうんだ~!"

”これとこれ、組み合わせちゃうんだ~!”と

いまだに、新しい発見がいっぱいなのです。

生徒さんたちが作った、それぞれ味の違う、ピクルスたち。

このまま飾っておきたいくらい、可愛い!笑

すぐに味見、というわけにはいかないので

みなさん、食べごろになるのが楽しみ~と言いながら

お持ち帰りいただきました。

いろいろ試していると

そのうち、自分の好みがだんだん分かってくると思います。

最近涼しくなって、すっかり秋の空気。

季節が変わると、出回るお野菜も変わり始めます。

夏野菜も、もうすぐ終わりかな~

秋には何をピクルスにしようかと考えながら

八百屋さんへ行くのも楽しいですね!

今回、2日間限定のレッスンで

計画した時は、いったいどれくらいの人が”ピクルス”に興味を持って

集まってくれるかしら…と

不安でしたが、たくさんの方にご参加いただけて、

みなさん、興味あるんだ!というのが

私にとってはとてもうれしいことでした。

 

保存食って、もちろん、アメリカだけじゃなく

日本にもたくさんありますよね。

味噌や梅干し、漬物、

どこの国で生活していても、

ずっとずっと昔から、人はいろいろ工夫して、知恵をしぼって

こういうものを作ってきたんだな~と思います。

だって、最初の最初は、レシピ本なんてないでしょう??

わたしはアメリカンケーキの仕事に携わっているけれど

和食も大好きだし、タイやベトナムなどのアジアの味も好き。

スパイス料理も好きだし、パスタやサンドイッチも好き。

作ってみたい物がありすぎて、大変です、笑

つい先日も、生徒さんから

自分で起こした麹の酵母で焼いたというパンをいただいて

その美味しさに感動~!

酵母を育てるのって大変そう、、と

今までやったことはなかったけれど、

ちょっとやってみようかな、と思いはじめたり。

 

きっかけはいつも、日々の生活の中にある。

Kathy's Kitchen がみなさんにとって

そんなきっかけのひとつになりますように。

これからもいろいろやっていきますよ~!!!