長野での青空キッチン

なんやかんやとバタバタしてしまい

気がついたら、長野のマルシェから10日も経ってしまいました、、、

3連休の時に、長野県は小諸で開催されたビオマルシェに

参加させていただいておりました。

 

当日は、皆さんご存知の通り

台風の影響で、とても寒い曇り空となってしまい、

本当だったら気持ちのいい森の中で開催されるはずのマルシェが

体育館での開催となってしまいました。

雨は降っていなかったのですが

マルシェの途中で振り出した時、出店のみなさんが簡単には移動できないので

ということでの判断、、、仕方がないですね。

 

今回のマルシェでは、

お菓子を販売することよりも

”青空キッチン” で講師をすることが、メインでした。

 

青空キッチンは

毎回一人、講師を招いて

地元の雑穀やお野菜などの農産物を使った簡単なお料理を教えてもらおう!という

マルシェ内のクッキングコーナー。

ひとり500円で参加できます。

 

この講師のお話をいただいてから

お料理もいいけど、やっぱりアメリカンケーキ、というか

なにかスイーツとか、朝ごはん系のものがいいかな、と

メニューを考えておりました。

まず、

屋外で開催のマルシェでのお料理教室ですので

オーブンがありません。

いつものようなマフィンやスコーン、ケーキは焼けません。

長野と言えばりんご!ですが、

アップルパイも焼けません。

 

というわけで、

メニューはこちらにしました。

 

りんごとそば粉のパンケーキ

 

リンゴはね、長野県の特産として有名ですから

みなさん納得だと思いますが

特に、この地域、小諸は

リンゴ園がたくさんあって

実際、ビオマルシェの会場となった森の周辺は

りんご畑だらけでした。

マルシェの前日、

去年からりんごを買わせていただいている、"りんご家"のすけがわさんに

りんご畑に連れて行ってもらいました。

 

ここには、今年の6月にもお邪魔していて

あの時、まだピンポン玉くらい小さかったりんごが

こんなに大きく育っていました!

まだちょっと、早いんだよね~とおっしゃる言葉の通り

まだ、青みがかった部分が多い、りんごたち。

もう少し経つと

赤く、甘く、食べごろを迎えるんだそうです。

 

翌日の青空キッチンのために

いくつか、赤くなっているりんごを収穫させていただきました。

 

自分でもいだりんごで

パンケーキを作るなんて、贅沢ですよね~。

もちろん、そのままでも食べさせてもらいましたが

まだ甘くなりきっていない、そのちょっと酸味を感じるくらいが

逆にとってもおいしかったです!

 

10月中旬以降は

お店でも、すけがわさんのりんごを使ったお菓子を焼けると思いますので

お楽しみに~。

 

そして、長野では蕎麦もたくさん栽培されているということで

パンケーキには、そば粉を使うことに。

りんごたっぷり~のおかげで

パンケーキもとってもしっとり~と焼き上がります。

青空キッチンでは、2品教えてください、とのことでしたので

もう1品は

雑穀を使ったグラノーラ、にしました。

 

オーブンがないので

カセットコンロとフライパンで作ります。

 

そうです、やり方によっては

フライパンでもグラノーラって美味しく作れるんですよ~。

 

今回使った雑穀は

あわときび。

みなさん、普段の食事で

雑穀って使うんでしょうか??

雑穀米ミックス、みたいなものをお米に混ぜて炊いて、くらいは

わたしもやったことがありましたが

雑穀にスポットを当てて

これを使ったお料理やお菓子、となると

なかなか普段使いは難しいですよね。

あわ、きび、どちらも日本に昔からあったものですが

あまり使ったことのない食材。

 

でも、海外のレシピで

よくキヌアやアマランサス、バックウィートなどを使うものは見たことがあって

あわやきびも、それと同じように使えばいいんじゃないかと

試作をしました。

ただ、お国が違うから名前も違うけど

似たような感じの雑穀だもんね~と。

そしたら、とってもおいしいグラノーラができて

なーんだ、簡単に使えるじゃん!と

あわやきびが、一気に身近になりました。

 

ちょっと品揃えのいいスーパーに行けば

あわもきびも売っていると思います。

でも、長野の小諸周辺で栽培されている雑穀たちは

とても品質がいいんだそうです。

マルシェに”雑穀マイスター”の女性がいらっしゃって

そう教えてくださいました。

彼女は、せっかくこんなに品質のいい雑穀がとれるのだから

それをもっと知ってほしい、とおっしゃっていて

でも、ただお店に並べて売っているだけでは、その良さは伝わらないし

だいたい、ほとんどの人が

それがもし体に良いものであっても、使い方、食べ方を知らなければ

どうにもできないし。まずはそこから!とおっしゃっていました。

確かにそうですよね~。

だから、このマルシェでは

毎月、青空キッチンが開催されているのです。

 

雑穀をこんな風に使ってみてくださいね、と

紹介するための青空キッチン。

 

すぐお隣では

早速作ってみたい、普段の食事に雑穀を取り入れてみたい、と

興味を持った人が買って帰れるように

雑穀の販売ブースもありました。

あわやきびだけではありません。エゴマ、そばの実、雑穀茶、黒米、赤米、雑穀ブレンド米、などなど

すべて地元産の雑穀たち。

 

 

そうやって、メニューを考えて臨んだ青空キッチンでしたが

お客さん集まるかな、、、というわたしの不安をよそに

十数名の方が参加してくださって

中には、いつもブログ読んでます!と声をかけてくださった方もいて

感激でした!

まさか、長野にそんな方がいらっしゃるとは!

 

 

いつもと違う場所で、

いつもと違う道具で、

知らないお客さんばかりの中で、というレッスンでしたので

やはり少しドキドキしました。

 

わたしが説明しながら作ったものを

その場で試食してもらう、というスタイルでしたので

食べたときの皆さんの反応が、ダイレクトに見えてしまいますから、笑

 

ふーん、こんなもんね、、、みたいな反応だと

やっぱりちょっと残念ですしね、、、笑

 

みなさんが食べる瞬間が、いちばんドキドキしましたが

"おいしい!"と口々に言ってくださり、

すごくほっとしました。

そして何より、参加者のみなさんが

楽しんでくださったようで、よかったです。

 

すべてが終わって、ほっとして

残っていたパンケーキを自分でも食べてみると

とってもおいしくできていたので

はぁ、、、よかった!と

改めて、思いました。

 

この青空キッチンの機会を頂いたおかげで

雑穀を使っていろいろと試作したり

そば粉やそばの実を使ってみたり

それらの栄養価について、もう一度調べてみたり

基本的な使い方や食べ方を知ったり

小諸の方々と、知り合いになれたり

すけがわさんのりんご園にまたお邪魔できたり

たくさんのいいことがありました。

 

この機会が

一度きりのイベントの思い出として残るだけ、にならないよう

これからも、雑穀を取り入れたお菓子など

作っていきたいと思っています。

お店の商品としてだけでなく

自分の食生活にも、ぜひ取り入れていきたい。

(これを機に、小諸の雑穀を仕入れられることになりました!)

 

これを読んでくださっているみなさんの中にも

もし雑穀に興味を持たれた方がいたら

ぜひ、使ってみてください!

海外では”スーパーフード”と呼ばれているくらいですからね~!

 

またいつか、京都でも

雑穀使いのレッスンなど、開催できたらと思います。

 

あ、そうそう、

今回の青空キッチンで

そばの実をなにかうまいこと活用できないでしょうかね?と事前にお願いされていて

ただ茹でる、とかだと芸がないよね、、、と

いろいろと考えて、

最終的に”そばの実のメープル風味トッピング”を作り

グラノーラと一緒に、ヨーグルトに乗せて食べて頂いたんですが

これが、大大大好評でして

これ、おいしいわぁ~~と

たくさんの方に褒めて頂いたんですね。

自分でも、これはうまい!と思っていて

あれ以来、ハマっているものの一つです。

 

そばの実って、すっごーーーく体にいいんですって。

美味しくて体にもいいなんて

最高ですね~。

また作ろ~っと。

 

 

最後に。

 

青空キッチンの横で、

細々と、お菓子の販売もしていたのですが

マルシェにいらっしゃるお客さんたちは、当然、わたしのことを知らない方ばかりですので、

へぇ~京都から来たんだ~くらいの反応で

正直、京都でのイベント出店の時のように

お菓子はたくさん売れませんでした。

でも、なんとなく興味を持ってくださった方が買ってくださったりして

まぁ、初めての出店だし、こんなもんかな~と思っていました。

 

翌日、台風の影響を考えて

早めに長野を出て京都に帰る電車に乗っていると

facebookにメッセージが届きました。

 

昨日のマルシェで、クッキーを2枚買った者です、と。

 

うん、、?どうかしたのかな??と読み進めると

 

昨日買ったクッキーが、すごくおいしくて

もっと買っておかなかったことをとても後悔しています。

また長野に来られる機会があったら、ぜひ買いたいです!と書かれていました。

 

はぁ、、、、

 

うれしい。

うれしいです。

 

たったひとりでも、こんなふうに思ってくださって

それをわざわざわたしに伝えてくださるなんて、

すごくうれしかったです。

その、じーーーんとした気持ちのまま、京都へ帰りました。

 

またいつか、長野へも行きたいです。