レシピ本のこと

今までも何度か、ブログやインスタグラムに書いてご紹介してきましたが
わたしが、自主制作したレシピ本が2冊あります。
Friendship Cooking vol.1とvol.2 です。

1冊目を発売したのは、2年半前。
300冊しか作らなかったですが(作れなかった、、)
なかなか売れず、、、笑
ずっとお店に残っていましたが

今年の5月に2冊目を発売して、一緒に購入してくださる方も多く
とうとう、お店の在庫がなくなりました!
これが1冊目。

表紙のイラストは
Kathy’s Kitchenのトートバッグと同じデザインを使っています。
(あ、トートバッグも、小さいサイズは残り1個となりました!)

わたしが好きでよく行っているアメリカ、オレゴン州の街、ポートランドにある
大好きなベーグルとコーヒーのお店。

そこのマネジャーをしているRaf にお願いして描いてもらったイラスト。
わたしにとっては特別なイラストで
これを見るたび、描いてもらった当時のことを思い出します。

わたしとRafは、ぜんぜん、知り合いではなかったんですよね〜。
ただ、彼のお店の雰囲気とベーグルが好きで、よく行っていただけ。
とくに、お店の看板やショップカード、パッケージのラベル、オリジナルのTシャツなど
手書きで作られているものが多く、
それがすごくかわいいな〜と思っていて。

それであるとき、彼にKathy’s Kitchenのバッグの絵を描いてもらえないかな?と思いつき
会ったことないし話したことないし
いきなりだけどとりあえず聞いてみよう、と思って
話をしたのでした。
ドキドキしながら待ち合わせの時間に行ったのを覚えています。

話をひと通り聞くと、OK!とすんなり言ってくれたRaf。
あんなにドキドキしてたのに、ものすごく、すんなりと、、、笑

それ以来、ポートランドに行くとまず行くお店の1つです。
そんな思い出のあるイラスト。


この1冊目は
数年前から“自分の本を作りたい!作るならこうしたい!”と
持ち続けていた構想を全て取り入れて作ったので
様々な、わたしなりのこだわりがあります。

まず、本が少し小さめなのは
キッチンで開いた時、本を見ながら料理をするときに
邪魔にならないように。
そして、糸で綴じる製本にしたのは
本を開いたまま置いた時に、勝手に閉じてしまわないようにするためです。

これって、レシピを見ながら何か作る時
すごく気になりません?

よく、本を見ながら作る、という方は共感していただけると思いますが
レシピ本って、厚みがあるし
開いておきたいページをずっと開いておこうと思うと、
なにか、重しを乗せたりしないとダメでしょ?
あれがね〜イヤなんです、笑

だから、パタン、と置いてしまえるようにしたのです。
そして、綴じる糸(赤)と表紙の色(クラフト紙)も、お部屋に置いておく時に
インテリアの1部になればいいな、と思って
選びました。
そして、中を見たことのある方はお分かりのように
全部わたしの手書きです。

これね〜手書きでやる!と決めたはいいものの
けっこう大変でした、、、笑

斜めになっちゃいけないし、字の大きさもだいたい揃えなきゃだし
漢字間違っちゃいけないし、、、
けっこう誤字脱字ありましたが、、、笑

こりゃあ集中しないと書けないぞ!と
最終仕上げの3日間は
仕事を休みにして、実家に缶詰で仕上げました〜笑

そしてそして
なんと、写真も手で切り貼りしています。
なんとアナログな!とびっくりするやり方です、笑

携帯で撮った写真を、写真屋さんでプリントして
それをハサミで切って、のりで貼って、という原稿の作り方。

これは、こだわったのではなく
単に、わたしがパソコン関係まったくできないからですけど、、、笑

結局、そんな風に手書きの原稿では
印刷会社が受け取ってくれないということが分かり
(最初に調べろ、とツッコミ入りそう)
(原稿って、データの形で入稿しないとダメなんですね〜そんなことも知らずに本を作ろうとしていたのでした。)
データにするなんて、できないので
編集は、お願いしてやってもらうことに。


とまぁ、そんなこんなで
やる!と言ってからかなりの時間を要して
ようやく完成したのが、この1冊目でした。

でも、時間をかけただけあって
わたし的にはとても満足の出来上がりで
完成して手元にきたときは、ほんとに嬉しかったです。

わたしがこだわった部分だけでなく
本の中に登場してくれている友人達も、みんな素晴らしく
こういう本を作りたいんだ、と話した時に
快く、協力するよ〜と言ってくれた人たちばかり。

いいレシピがね、たくさん載ってるんですよ〜。
本の最後の方に載っているわたしのレシピのページは
今では懐かしい、お店ができる前の、Kathy’s Kitchen のキッチンです。
あのころのレッスンに通ってくださっていた方は
今の店から考えると
信じられないくらい狭いお部屋でやっていましたよね、、、笑

あんな小さなお菓子教室を見つけてくれて
いつも通ってくださっていた生徒さんに
ほんとうに今でも、感謝しています。




ってもう、、、

この本の話をし出すと
どんどん長くなりますのでこの辺で、、、笑

とにかく、こちらの本の在庫が
もうなくなりそうです。
いま、店頭にはゼロですが
置いてもらっていたお友達の店などから、数冊回収できそうですので
あと、5、6冊かな、
ご用意できると思います。
また、京都では岡崎蔦屋書店か、恵文社一乗寺店に置かせてもらっているので
そちらでも購入していただけると思います。

東京では、瑞江の工房に7、8冊残っていたと思います。

興味を持ってくださった方は
ぜひ手にとってご覧ください。


↑ vol.2 は今年の5月に発売した2冊目。

こちらは、在庫まだまだたくさんあります。

2冊目は、1冊目での経験を活かし(!)
原稿は初めからデータで作っていただきました!笑

2冊目は、1冊目よりもかなりレシピも文章も増えたので
こりゃあ手書きは無理やな、、、ということで
パソコンで打ちましたが、、、

手書きの方が楽なんじゃ?と思うほどの
パソコン音痴なわたしですので
思ったより大変な作業でした!

でも、2冊目で新たに協力してくれたお友達にも
楽しみに待ってますと言ってくれていた生徒さん達にも
早くこの本を届けたい!と
ちょうど去年の今頃ですかね、毎晩パソコンに向かってカタカタやってました〜笑

あ、そうか、、、
今こうして書きながら気がつきましたが、、、

もう1年前なんだ、、、早い〜〜

2冊目が完成したら
早速3冊目に取り掛かろう!と息巻いていたのに
この1年、何もできていない、、、唖然。




すでに3冊目の構想が
しっかりと頭の中にあるんですが
ぜんぜんとりかかれていません、、、

本を作るたび、新しいアイディアが思い浮かぶので
それをすぐ形にできればいいのですが
他のいろいろなことをやりながら、となると
なかなかスムーズにいかないもんで、、、
自分でパソコンを自在に操れれば楽なんでしょうけど、それがねぇ、、、笑

ま、3冊目はそのうち。

2冊目を買ってくださった方からは
あれ作りました、これ作りましたと
たくさんの報告を聞きます。
そのたび、嬉しくなります。


先月、より多くの方に見てもらえたら、と思って
岡崎蔦屋書店さんに、本を置かせてもらえないかと
相談に行きました。

一度本を預かって、検討させていただきます、というお返事で
ドキドキ待っていましたが

担当の方が電話をくださり
ぜひ置かせてください、と言ってくださいました。
担当の方とのメールのやり取りの中で

“本を拝見して、一生懸命、楽しんで作られたんだろうなぁと感じました。キャシーさんの人柄を感じました!”と
言ってくださって
すごくうれしかった!
蔦屋の方が、そんな風に思ってくれる方でよかったなぁ〜って。

いま、何か作ろうと思った時に
ネットでレシピを検索する人がほとんどでしょう??
レシピ本なんてなくても
作りたいものをちょっと調べれば
レシピなんてすぐわかるんです。
しかも、ネット検索ならお金もかからないし。

でもわたしはやっぱりレシピ本派。

その、1つのレシピだけではなく
1冊の本全体を通して読んでみると
それを書いた人のことや、その人の背景のこと
合ってるかどうかはわからないけれど、そのレシピの向こう側にあるいろんな事への想像が膨らみます。

なのでわたしは
この料理を作りたい、というより
この人のレシピなら作ってみたいな、と思って作ることが
多いです。

実際にあまり料理をしない人でも
想像しながら読むだけでも楽しくないですか?

じつはわたしも、たくさん持っているレシピ本の中に出てくるものを
どれもこれも作ったことがあるわけではないですが
パラパラと眺めて、レシピを読んで、味を想像したり、
いつか作ろう〜と思って頭の片隅に置いておいたり。

だから、“いつか作ろう”が山積みなわけですが、笑
それはそれで、、、笑








わたしのレシピ本好きは
京都の店に来たことのある生徒さんなら
お店の一番奥にある本棚を見ればお分かりだと思いますが、、、笑

これでも、減らした方なんですよ〜
まだまだ、自宅にもあるし、
東京にもだいぶ持って行ったんですけどね、、、笑

わたしのように、レシピ本好きな方々の目に
わたしが作った本も、留まればいいなと思います。

朝っぱらから長いブログになってしまいました、、、

さて、今日もレッスン!

みなさんも良い週末を!