スコーンスペシャル

お正月3日からレッスンしていた、スコーンスペシャル 。
牛乳、卵、生クリーム、ヨーグルト、など
スコーンを作るときによく使う液体を
いくつかの組み合わせで生地を作り

生地の状態でも、焼きあがった後も
見た目はどれもあまり違いがないんですが
食べてみるとどう違うか、、、という
実験のようなレッスンとなりました。

これは、昔
わたし自身が思っていたことでもありました。

スコーンやビスケット、大好きなので
とにかく、いろんなレシピを試したことがあります。
ほんと、いったい今まで何回試作しただろう、、、っていうくらい
誰よりも焼いてると思います、笑

でも、どのレシピを見ても
レシピってそう大きく違うわけではないんです。

使う材料は似ているし
粉とバターや液体の割合が少し違うだけで、
作り方も一緒。

なのに、焼きあがってくるスコーンの食感は
まるで違うんですよね〜。
なので、そうやって試作をするたびに
ほんの少しの違いが、こんなに差を生むんだ、、、と
改めて
お菓子作りにおいて“配合”というのがいかに大事かを実感するのです。
今回のレッスンは
まず、わたしのデモを4回見て
その後、ご自分のスコーンを作る、という手順でやりました。

まず4回、わたしが作る様子を見ることで
生地の混ぜ方、成形の仕方などのイメージが
わりとしっかり持てたのではないかと思います。

わたしの、スコーン生地の扱い方は
きっと、独特だと思います。
人が作るところをあまり見たことはないですが、、、

でも少なくとも
わたしのような混ぜ方、生地の扱い方を紹介しているレシピ本は
ないと思います。
わたしだって、昔は本を見ながら
スコーンを作ってみたりしていたわけですが
いや、これはこうしたほうがいいんじゃない?
ここはこうするべきじゃない?と
わたしなりのやり方に改良して今に至る。

大好きなものだからこそ、美味しく作りたい。
なので、ちょっとでも疑問に思うことは
確かめて納得するまで試しますし、考えます。

いやぁ、、、この熱心さを
他のことにも向けれたらいいんですが、笑


今でもなお
時々試作をします。

お、この配合珍しいな〜とか
あまりにも美味しそうな写真が添えてあったり(笑)すると
焼いてみたいと思うんですね〜。

わたしのレッスンでも
じつは、スコーンは何度も登場しています。
なので、長く通ってくださっている生徒さんは
スコーンだけでも何種類か習ってくださっていますよね。

さっきも書いたように
それらのレシピを目の前に並べて見比べてみたとしても
レシピの違いは、ほんの少しのことだと思います。
でも、焼きあがるスコーンは
それぞれ。

ほんと、興味深いです。


ご参加くださったみなさま

お家でじっくりと食べ比べ
できたでしょうか?

スコーンの生地の混ぜ方、成形の仕方、
今までよりもわかりやすかったでしょうか?

わたしのレッスンに来てくださる生徒さんは
きっと、わたしと好みが似ている方が多いと思いますので
今回のレシピも
きっと気に入って活用してくれることと思います。

レッスンでは、生地の食感や甘味の違いがわかりやすいよう
敢えて具なしで作りましたが
具の組み合わせを考えると
さらにスコーンの美味しさの世界が広がります。



これは、年末に焼いたライ麦レーズンビスケット。

わたしは、シンプルなプレーンのビスケットやスコーンも好きですが
ライ麦や全粒粉を使ったものも大好き。

それに、もし頻繁にスコーンのようなものを食べるなら
ぜひ、白い小麦粉だけでなく
ライ麦や全粒粉を多用してほしいと思っています。

実際、自分が食べる用に焼くなら
わたしはそうします。

なぜなら、やはりライ麦や全粒粉には
白い小麦粉には無い栄養素が入っているからです。
単に“素朴な感じ” を出すためではなく
食べたあとの消化のこと、体のこと、色々考えて、、、


アメリカ、ポートランドに
わたしが大好きなベーカリーがあります。

ポートランド滞在中には
毎日のようにここで朝ごはんを食べる、
わたしにとって“まずはここ” な場所。

ここは、スコーンやビスケット、クッキー、マフィン、のような焼き菓子も
数種類あるパンも
すべて手作りですが
ふつうの白い小麦粉を、使っていません。
白い小麦粉を使わないって、、、

パンのことはどうかわかりませんが
焼き菓子のことだけ考えると
それって、とても難しいことだと思います。

小麦粉を、ただ全粒粉やライ麦に置き換えて作るだけでは
思っているような口どけやしっとり感が出ないから。
ボソボソ、パサパサした感じに
どうしてもなりやすい。
ちゃんと、その粉に合わせて
レシピを作らなくてはいけません。

でも、ここの焼き菓子は
どれを食べても美味しいのです。
いつもいつも、これ、どうやって作ってるんだろ、、、と思いながら
いただいています。


一度、厨房に入らせてもらったことがあるんですが
何種類もの粉を使い分けていました。

こだわりがすごい。
ここまでやれるってすごいな、、、と。

アメリカの焼き菓子は
甘いしバターたっぷりだし、体にあんまり良く無いから
食べるなら時々ね、、、
と、
わたしは、そんな風に思われるのがイヤやな〜って
ずっと思ってきました。

確かに、そういうお菓子もたくさんありますが
そうじゃ無いものもたくさんあります。
こんなベーカリーが、近所にあればいいですが、笑
自分で作れたら
もっといい!

そんな気持ちから、わたしはレッスンで教えています。

今年はいつか
もっと使う粉にこだわったスコーンも
レッスンできればいいな〜
全粒粉たっぷり、ライ麦たっぷりの。

いままで、そういう凝ったものより
ふつうのお菓子の方がいいかな、、、と
あまりレッスンメニューとしてやってこなかったですが
そろそろ、やってもいいかな、と
そんな気持ちになってきました。
みなさんに自信をもって教えられるよう、
わたしもまだまだ勉強、、、

試作は続くよどこまでも、、、ですね、笑


スコーンのことばかり書きましたが、、、

今月のメニュー、チョコレートチーズケーキも
さっそく嬉しい感想をたくさんいただいております〜ありがとうございます。

口どけの良さが、すごく好評!
明日、9日と21日以降はまだ空きがあるクラスもありますので
ぜひお問い合わせ下さいね〜。

そして
2月のレッスンもお申込みありがとうございます。(京都)
メールをいただいた方にはお返事させていただいておりますので
ご確認くださいませ。