レシピ本のこと

早いもので、去年の5月にレシピ本を発売してから
9ヶ月が経ちました。
この間、とても多くの方に興味を持っていただき、
3年前に作った1冊目も併せて
たくさんの方の手に渡って行きました!

わたしは、本屋さんに行くのが好きなので
よく足を運びます。
ラッキーなことに、近所に恵文社というとっても魅力的な本屋さんがあることもあって
ほんとにしょっちゅう。笑
恵文社、大好き。

あ、恵文社さんは
一乗寺駅の近くにある本屋さんです。
京都のKathy’s Kitchenからは
歩いて15分ほどかな?
電車に乗れば一駅ですが
天気が良ければ、ぜんぜん歩けます。
もし、行ったことないわ〜という生徒さん、いらっしゃいましたら
レッスンの日についでにぜひ。
帰りに寄る、だと
ケーキがあるから
レッスン前に寄るのもいいかも、ですね。
ただ、時間に余裕を持って行かれたほうがいいですよ、きっとあっという間に1、2時間経っちゃいますから。笑


上の写真は、京都岡崎ツタヤ書店さん。
(レシピ本、置いていただいてます。)

ここも大好き。
料理本コーナーの一角だけで
これまた1、2時間すごせます。笑

でもこうやって
本屋さんへ行き
色々な本を手にとって見ていると(ほとんどレシピ本しか見ないんですが。笑)

ほんと〜にレシピ本っていっぱいあるんやな〜!と

思うわけです。
行くたびに新しい本が出ていて
次から次に。
こんなにたくさん、レシピ本って必要なんやろうか、、、と思ってしまうくらい。笑
いやいや、ほんとに
そう思いません?
世の中の人のどれくらいが
レシピ本を買って、それを見ながら
“これ、作ってみよう〜!” と材料揃えて作ってみてるんやろうか、、、

もしやったとしても
本の中に載っているレシピ全部を
作ってみたりとかするんやろうか、、、と。


手にとったその本を
買うか、買わないかって
どうやって判断するか、、、って考えた時

わたしはどうやって決めるか、、、

レシピの良さ、はもちろん重視したいところではありますが
それって、誰かに
“この人の本、おすすめだよ!” と前評判を聞いていればいいけれど
そうじゃなければ
その人のレシピが美味しいかどうかって
作ってみないとわからないわけです。

なので、まず、表紙や中の料理の写真の雰囲気。
写真に魅力を感じないと、つい棚に戻してしまいます。
あと、表紙も
この本だったら自分の家の本棚に置いておきたい、と思うような表紙だったら
まっ先に手に取るかな〜。

それから、誰の本か、というところでしょうか。
何冊も本を出してらっしゃる方だと
なんとなく、その人の雰囲気、というのが本に出ているので
前の本も良かったし、新しいのも買ってみようかな、とか。

この人、こないだ雑誌で見た人だ〜なんか、あの雑誌の特集、素敵だったんだよな〜
じゃあ買ってみようかな、とか。

あと、簡単にその方のプロフィールが書かれている部分と
その方が、その本に込めた思いや経歴などが書かれた、前書きや後書きをまず読んで
それで“この人、気になる!” と思ったら買ってみる、とか。


急になんでこんなことを書いているかというと、、

先日、お友達の家で
7、8人集まるホームパーティーがありまして
そこで話題になったのです。

人が物を買う理由。

理由、というか
買いたい、という気持ちになるのは、、、?みたいな話。

その話の中で
そこにいた全員が“うんうん、そうだよね〜” と大きくうなずいたのが
“やっぱ、人だよね〜” というある方の言葉。

何を買うか、より
誰から買うか、ってとこだよね〜結局。と。

それって
わたしがいつも、本屋さんでたくさんのレシピ本を目の前にして感じていることと
全く同じことでした。
誰が書いた本なのか、っていうのは
本の中のレシピが美味しいかどうかよりも
すごく大事な要素だなぁ〜と
改めて思ったのです。


自分の本を作る時に
美味しいレシピを載せる、というのは
もはやこだわった部分ではなく
当たり前の部分。笑

なので、レシピよりも
わたしが時間をかけて書いたのは
取材に協力してくれた人々の紹介文や
わたしのレシピにまつわる、旅のエピソードの部分、でした。

大量にある写真の中から
これだったらその時の旅の雰囲気、お料理の感じが伝わるかなぁ〜というものを
じっくり選び
レシピ本というよりは
わたしの旅の思い出本、のような感じに。
そしてお友達のページは
これを読んだ人が、そのお店に行ってみたくなるような
その人に会ってみたくなるような
そうなるよう、意識して書きました。

なので、この本は
わたしにしか書けない本。
お料理やお菓子のレシピ本は
他の料理家さんでも書けるけど
この本は、わたしにしか書けない本。

側から見れば
世の中にたくさんあるレシピ本の中の1冊、でしょうけど
こんな気持ちを込めて作った、わたしにとっては特別な本。


それに興味を持ってもらえて
読んでみたい、と思ってもらえるなんてサイコーじゃないか!!と

なんか、そんなことを考えていた
昨日でした。

そして、また3冊目も作りたいな〜と思う気持ちがムクムクと、、、笑

実はもう、構想はあるんです。
でも、1冊の本を完成させるまでの大変さを実感したので
なかなか踏み出せずにいます、笑


いつか、、、