重たい生地の混ぜ方

12月のレッスン、ハーミッツも
残すところ後2日となりました。

すでに習ってくださったみなさま、ハーミッツいかがでしたか?
今までに習ったことのあるお菓子とは違う独特の風味に
ハマる人も多いようです。

明日、明後日にお越しになる生徒さんには
少し、予習のようになってしまいますが、、、

今日は、混ぜ方のお話。



ハーミッツの生地は
とても水分が少なく、どっしりしています。
すでに習ってくださった方はお分かりですよね〜ゴムベラで粉や具を混ぜる時
ちょっと混ぜにくさを感じるくらい、重たい生地なんです。

だからこそ気をつけたいのは、そこ。
ゴムベラで混ぜる時の混ぜ方です。

生地が重たく混ぜにくい→でも粉が見えなくなるまできちんと混ぜなくてはいけない
→生地を練ってしまう

この“生地を練ってしまう” というのは、非常に良くないことです。
私、レッスンでもよく言いますよね、練らないように気をつけて!って。

じゃあ練ってしまうとどうなるのか、なんで良くないのか。

それは、グルテンが発生するから、ですね〜。


発生する、というか
練れば練るほど、じっとしていたグルテンがどんどん活発に動いてしまう、そんな感じです。

じゃあグルテンが活発に動くとどうなるのか。

焼き上がったお菓子がボソボソしたり、詰まった感じ(喉の通りが悪い感じ)の食感になったり
中が生焼けのようになったり。(生地が膨らむ前にグルテンのせいで生地が固まってしまう)

ハーミッツに限らず、パウンドケーキやマフィン、スコーン、
ほとんどの焼き菓子で
生地に粉を入れて混ぜるときは、練らないように気をつけることが大事です。
でも特に、今回のように重たい生地は
混ぜにくいので
つい、練ってしまいがちなんですね〜。

あと、粉を混ぜているときは
わりとみなさん、練らないようにと気をつけて混ぜてくださっていたりするんですが
生地を型に入れるときも同じです。
“表面をペンキ塗るみたいにペタペタ触らない“ と私は良く言いますが
そう言わないと
生地の表面を、まるでパテ塗りするかのように
きれいに仕上げようとしてしまう方、多いんです。

思わずその手を掴んで止めたくなります。パテ塗りじゃないよ!お菓子の生地だよ!と。笑




ハーミッツの生地は
型に入れたあと、勝手に広がってくれるような緩い生地と違って
自分で型の四隅まで生地を入れてあげないといけません。
なのでつい、ゴムベラで
ぐぃ〜〜〜び〜〜〜と引っ張っちゃうわけです。
その結果、練ってしまう。

材料を順番に混ぜるだけの簡単なお菓子でも
こんなところに落とし穴。

次に作るときは、ぜひ意識してみてくださいね。