本の裏(?)話

2023年1月に発売となった4冊目の本、HARVEST BAKINGも
おかげさまでたくさんの方に手にとっていただき
これ作りました、あれ作りましたというご報告もたくさん、いただいています。
ありがとうございます。

本と合わせて読んだらおもしろいような、わかりやすいような、ちょっとした小話を
時々ブログに書こうと思っていましたが
ブログとは分けて、こうして書くことにしました。

よかったら、たま〜に覗いてみてください。


レモンのお菓子

今月(2023年2月)は
レモンを使ったパウンドケーキをレッスンしていますが
HARVEST BAKINGにもレモンを使う焼き菓子、2つご紹介しています。

42ページ、レモングレイズクッキーと
51ページ、レモンスクエア。

どちらも、できたら無農薬レモンで
皮まで丸ごと使ってあげたいお菓子です。
レモンスクエアは、アメリカンベイキングのレシピには
けっこう出てくる定番のお菓子ですが
こんなにお砂糖入れたら、レモンの酸っぱいおいしさ台無しじゃない?というものが多く、笑
あまり好きではなかったので
私好みのレモンスクエアにしました。
フィリングは、材料計ったら混ぜるだけで簡単ですが
クラストは、フードプロセッサーが無いとちょっと面倒かも!?
でも、丁寧に混ぜれば大丈夫。
うまく作れるようになると、レモンスクエア以外にも使えるので便利ですよ〜。


モラセス

私のレッスンでは、12月のクリスマスシーズンに
“モラセス” という糖蜜を使うメニューを教えることが多いです。
モラセスやスパイスを使った焼き菓子は
あ〜クリスマスが近づいてくる〜!というワクワク感を演出してくれるので
個人的に、大好きなのです。

でも、モラセスが登場する機会は
1年のうちでもその時期だけ、となってしまうことが多く
特に私たち日本人にとっては馴染みのないものなので
レッスンでご紹介しても
ひと瓶買っても結局使いきれずに残ったまま1年、2年、、、だったら
買うの躊躇しちゃうな〜と
なってしまいがち。
もちろん、モラセスの代わりに黒糖を使うなど
代用することもできますが
やっぱりモラセス独特のあの風味とは違う、、、

だったら、モラセスの使い道を
いくつか知っていればいいんじゃない?ということで
みなさんの“モラセスレパートリー“を増やそう!と
新刊にもモラセスを使うレシピを載せることにしました。

33ページのパンプキンウーピーパイの、間に挟むクリームや
48ページのクランベリーウォルナッツジンジャーブレッドに使用しています。

そういえば、去年のレッスンで使った時にモラセス買ったな、、、余ってるわ〜という方は
ぜひ作ってみてくださいね〜!


オニオンジャム

早速作りました!と言ってくださる方がとても多い、オニオンジャム。
玉ねぎのジャムって、ピンと来ないかもしれないですが
アメリカのスーパーに行くと
瓶入りで売られているのを見つけることができますし、
検索するとレシピもたくさん出てきます。
私が最初に食べたのは、いつ、どこでだっただろう、、、
覚えていないですが、笑
初めて食べたその時から、ずっと好きです。
一目惚れ、ならぬ一口惚れ。

自分でも作れるようになりたいと
いろんなレシピを試してきましたが
レシピによって、使う材料や甘さなど、けっこう違うんですね。
そんな中から、作り方も材料もシンプルで私好みなオニオンジャムを
本には載せました。
ジャムって、コトコト煮たり時間がかかりそう、、というイメージお持ちの方、多いかもですが
15分もあればできちゃいます。
せっかくだから一度にたくさん仕込もう!と思うと
けっこう時間がかかりますが
逆に、ひと瓶分だけ作って2週間くらいで食べきっちゃう、というのが
いいと思いますよ。
ちょうど先日、お友達に
海外旅行のお土産でバルサミコ酢をもらったので
それを使って作りました〜。
使うバルサミコによっても風味が変わります。
あ〜やっぱりこのジャム好きだな〜。
サンドイッチ好きの方にはおすすめです!

長ネギとブルーチーズのタルト

海外のレシピ本を見ていると
チーズを使う焼き菓子(甘くない焼き菓子)がたくさん登場します。
新刊には、チーズを使うビスケットも載せていますが
スコーン、マフィン、パイなどにも
よく使うんですね〜。
でも、それらを見ていると
これって、生地の味とかどうこうじゃなくて
ほぼ使うチーズの味だよね!?と思っちゃうほど
た〜っぷり入れるんです〜笑
もちろん、すべてのレシピがそうとは言い切れないですが
レシピ通りに作ると、チーズすぎて重いな、、と感じることが
私は多いです。

なので、私のレシピは
自分がちょうどいいと思うチーズ感にしています。
ブルーチーズのタルトも然りで
こういう焼き菓子の場合、“ブルーチーズ100g“ とか書いていたりするんですが
いやいや、この大きさで100gて
ほぼチーズやん、、、みたいな。笑

なので、好みでチーズの量は
増やしていただいても大丈夫です。

先日、早速このタルトを作りました〜という生徒さんともお話ししていたんですが
キッシュっぽい雰囲気のフィリングもとてもおいしいんですが
これ、生地もおいしいんです。簡単だし!
なので、生地だけを薄く伸ばしてクラッカーのように焼き
好みのチーズなどと一緒に食べるというのもおすすめ。

あ、あと
長ネギとブルーチーズの組み合わせもやっぱりとってもおいしいんですよね。
私が時々作るおつまみ↓

長ネギを薄切りにして炒める。
しんなりしてきたら、別茹でしておいたじゃがいも(好きな大きさに切る)と
生クリームを入れ、沸くまで加熱。
塩、胡椒で軽く味付けして
小さくちぎったブルーチーズを適当に散らして火を止める。
トーストしたバゲットなどのハード系のパンをつけながら食べるととってもおいしいです!

ティラミス

昨日、本を見てティラミス作りましたよ!と言ってくださった生徒さんがいたので
今日はその話。

ティラミスは、新刊ではなく
CINEMATIC SWEETSに載っています。
ティラミス自体は、みなさんご存知だと思うんですが
一般的なものは卵を使います。
でも、焼くわけではなく冷やして完成〜のお菓子なので
卵が得意でない私は
あまり好きではないんです〜。

なので、焼かないんだったら卵入れなくてよくない?という発想で作った
私好みのティラミスです。
ふつうのティラミスが好きな方にとっては
あれ、なんか違う、、、と
なってしまうかも。

そして甘みを
お砂糖混ぜるだけではなく、キャラメルでつけるというひと手間で
なんともコクのある仕上がりになります。

あ、そうそう
昨日の生徒さんからもご質問あったんですが
ビスケットをコーヒーに浸しすぎると
べちょべちょになってしまうので
お気をつけくださいね!
浸すのは、サッとで良いです、サッとで!


スポンジケーキ

前回、ティラミスについて書きました。
チーズ大好きな私は、マスカルポーネ、クリームチーズももちろん大好きで
だからティラミスも好きなんですが
一つだけ物申したい点が。
ティラミスの中に潜んでいる
コーヒーを吸って、ぶよぶよになったフィンガービスケットが、、、
あまり好きではない。笑

食べるタイミングにもよるんでしょうか、、、
結構ぶよぶよなもの、ありません?
なので、自分で作るときはできるだけコーヒーに浸す時間はサッと、にするんですが
でもそれだとコーヒーの味は弱いしなぁ、、、と。

そこで先日、思いついたのが
だったらいっそ、フィンガービスケット使わず
薄めに焼いたスポンジケーキの生地を使ったらいいじゃないかと。
で、コーヒー染み込ませる代わりに
今月のレッスンで使っているエスプレッソパウダーをスポンジの上に振りかける感じにすれば
いいんじゃない?

早速やってみました。

おいしい〜!とってもおいしい!
これをティラミスと呼ぶのは邪道と言われようが、おいしいからいい!笑

スポンジケーキは
本の32ページに載っているヴィクトリアケーキのものがおすすめです。
このスポンジケーキ、簡単でとってもおいしいんです。
バターケーキのように重くないし、かと言って
普通のスポンジケーキのように軽すぎず、程よいしっとりどっしり感があります。
薄く焼けば、焼き時間も早い!(厚さ1cmで15分くらい)
型には、ダイソーで売っている200円バットを使用しました。ちょうどいい。

取りかけのお写真、すみません〜笑

でもこうやって、作ったスポンジケーキを
タッパーの大きさに合わせてカットし
クリーム、スポンジ、コーヒーパウダー、クリーム、スポンジ、と重ねていき
最後にココアパウダーを振りかけるだけ。
簡単でおいしいデザートです。

最近、お友達のところに行く時など
登場機会多いんです。
タッパーに蓋して持って行けるのでね〜楽です。(ココアパウダーだけ別で持っていって食べる前に振りかけると綺麗)

レッスンで
ボストンクリームパイを習ったことのある人は
あの時のスポンジも、簡単でおいしいです。
それでもできると思いますよ〜!