きのうの続き、Mollyのタルトの話。
キッチンを見たいというわたしに
快くOK!と言ってくれた、Molly。
"後でここにメールして!住所を送るから。"と。
送られてきた住所を調べて、どのバスに乗ればいいのか、
バス停からどう歩いて行けばいいか、確認しました。
あまりゆっくり話す時間はないから15分くらいだけどいい?と
言われていたので、
こりゃー遅刻したらあかんぞ、と思って
約束の時間の30分ほど前に、彼女のキッチンの近くまで行き
コーヒーショップで
Mollyに聞きたいこと、をノートにまとめたりして。
こういう緊張感は、なんだかひさしぶり。
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店舗を持たない彼女は
週に2日、金曜日と土曜日だけ、このシェアキッチンを借りて
週末のマーケットで販売する分と
卸しているカフェに納品する分のタルトを
焼くのだそうです。
たった2日で全部作らないといけないので、大変!
なのに、私を迎え入れてくれたMolly。
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Mollyの他にあと2人、働いている女性がいました。
私が訪ねたのは金曜日の朝で
大量の、タルトの生地を仕込んでいるところでした。
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Mollyはキッチンの中にある機械や道具について説明してくれて、
私がした質問にも、丁寧に答えてくれました。
焼き菓子にもいろいろある中で、なぜタルト専門にしたのか、とか
成形のやり方、とか
使っている粉について、とか
こうやっていろいろ質問されたときに
言葉に詰まることなくスラスラ答えることができるのは
自分がやっていることの中身を
ちゃんと理解して、考えて、信念を持ってやっている証だと思います。
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彼女たちは、
手は動かしながらも
おしゃべりをしたり、とても楽しそうに働いているな~と
わたしの目には映りました。
好きなことを、仕事にする。
人生において、これが最も理想的なことかもしれないけれど
どんなにそれが好きでも
仕事となると、ルンルンと楽しいことばかりでも、ないわけです。
きっと、世の中の多くの人がそう感じていると思います。
実際、わたしも
大好きなアメリカンケーキの仕事に携わって11年ほどになりますが
ずーっとずーっと楽しいばかりではなかったり。
でも、その道でやって行こうと思うなら
つらい修業は当たり前、しんどくても我慢しなきゃ、
という考え方は
正しくないよな~と
今になって、思います。
それが仕事であったとしても、やっぱり楽しいほうがいい!
自分が心から楽しんでやっていると
それはちゃんと周りの人たちに伝わって、
自然と伝染していくんじゃないかと思うのです。
Mollyと話していると
彼女が自分の仕事にとても誇りを持っているのが伝わってきたし、
なにより、すごくhappy!に見えました。
あの時食べたタルトの味を思い出しながら
ミックスベリーガレットを作ってみようと思っています。
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↑ ミニサイズのタルトを焼くときに使う型