America log 16

私がポートランドの宿泊先に到着したのは、夕方4時ごろで

以前も書いたように、

"その時間はたぶんいないから、鍵あけて入ってね~!"だったので

知らないおうちに、ひとりポツン。

まぁ、とりあえず荷物の整理でもするか、とガザゴソやっていると

程なくして、ガチャガチャと鍵を開ける音、

とともに、元気な犬の吠える声。Emilyが帰ってきました。

 

ご挨拶しなきゃ。

日本から持参していた、お土産のクッキー(もちろん、自作~)を手に

はじめまして!

するとEmilyは

”今日は今からディナーの試作をするから、一緒に食べない?"と。

ディナーの試作…?

分厚いレシピ本を見ながら料理をするEmily。

 

この数日後に、友人や仕事関係者30人近くを招いてのディナーパーティーを

この自宅で開くらしく、

その時に出す料理の試作、だったのです。

特にやることもなかったので、

”作ってるとこ見てていい?"と聞くと

"いいわよ~"と。

 

↑ オーブンに入れる前のパイ

 

料理をしているEmilyを見ていて

すごく”アメリカっぽいなー"と思ったことがあって。

日本人って、必要な材料を最初に全部台の上に出して、

準備してから料理を始めませんか?

まぁ、人によるとも思うんですが、テレビの料理番組なんか、そうですよね~

すべての材料が、小さなボウルに全部計ってあって、刻んであって、

先の先まで読んで、準備されています。

そして、材料や手順はアシスタントの人が横から説明してくれる。

シェフや料理研究家、らしき人は

それをちょっと炒めたり、盛ったりするだけ。

はっきり言って、ライブ感ゼロ、ツマンナイ! 笑

 

 

→ 焼き上がり~

 

でも、アメリカの料理番組って、だいたい、ひとりでやってます。(よね?)

”Hi!!”から始まって、

その人が自分で全部説明しながら、進めていくのです。

材料も、あらかじめ計ってあったリせず、

"ええ~っと、牛乳が1カップね"なーんて言いながら

冷蔵庫から牛乳取り出す。

”玉ねぎは、みじん切りね”なーんて言いながら、包丁とまな板を取り出し、

玉ねぎの皮をむいてその場でみじん切りする。

そんなかんじ。

 

わたしは、初めてアメリカのテレビでこういう料理番組を見た時

なんてすばらしいんだ!!と

えらく感動したのを今でも覚えています。

 

Emilyの料理もまさにそんな感じで進められていて

本を読みながら

"マスタード大さじ1ね~"

と言いながら冷蔵庫からだしたり、

"ええっと、ニンニクね~"と言いながら

ニンニクが盛られているカゴからひとつ取って、皮むいたり。

あらかじめ、レシピを読んで頭にいれておいて、なんてこと、しないの!

 

話は戻りますが、

私はアメリカでそういう"ひとりでなんでもやりながら進めていく"スタイルの

料理番組を見ると

なんで日本ってこうじゃないんだろう~

こっちのスタイルのほうが、過程とか分かりやすいし、

なんか一緒になって作ってるライブ感があっていいのに~と

いつも思います。

わたしは、自分のケーキ教室も、ひとりでやります。

ひとりしかいないから、ではなく

アメリカの番組のように、なんでもひとりでやるほうが、好きだから!

アシスタントがいて

使い終わったボウルを、さりげなく下げてくれる、なんて

必要ない!!笑

だって、おうちでやってるときに

さりげなくボウル下げてくれるアシスタントなんて、いないですから!

 

いつか、ぜ~んぶひとりで

計りながら、説明しながら、作りながら進行していくような

アメリカンケーキの番組を

日本でやっちゃおうかしら、笑

さあ、もうすぐ完成~

 

 

この日Emilyが作ってくれたのは

オニオンスープ、

ビーフとマッシュルームのパイ、

リンゴとセロリのサラダ。

 

オニオンスープは、じっくり炒めた玉ねぎと、

びっくりしたのは、アップルジュースを入れること!

甘さが増して、スープというより、ソースみたいで、

パンがススム、ススム!

サラダも、ただ切ってあえただけのように見えるけど、

フルーツやナッツ、チーズをうまいこと組み合わせて作っている所が

また、アメリカらしいな~と思いました。

ドレッシングももちろん、手づくり。

 

ポートランドに着いて初めての食事が

Emilyの手づくりディナーで、

ご飯を食べながら、おすすめのお店などをいろいろ教えてくれました。

なんだかとてもうれしくて、暖かい気持ちになり、

翌日からのポートランドでの生活にウキウキしながら

ベッドに入ったのでした。