地元のめぐみ

わたくしKathyの実家は福岡県。

福岡と聞くと、大都会~とみなさん思うでしょうが、

私の育った町は、福岡でも南部の方で

ちょっと車を走らせるともう佐賀県、という、のんびりした田舎町です。

田んぼや畑に囲まれているので、

農家さんが直接お野菜を持ってきている販売所が

"ちょっと買いに行こか!"圏内にいくつかあります。

新鮮だし、安いし、おいしい!!

帰省すると、母親と一緒に必ず野菜や果物を買いに行くのです。

 

私は地元を離れて暮らしているので

帰省するのは、年に1回か、多くても2回。

なので、帰るたびに、1歳としをとったわたし、なわけです。

そうなると、地元に対する考え方というか、見方、というか

そういうものが変わってきてる…と感じることがあります。 

 

果物も、安いだけではなく、

やっぱりおいしい気がする。

農家さん直売なので、当然、その季節のものしか並んでいません。

ちょうど今は、ブルーベリーやもも、いちじく、ぶどうなど。

たくさん買い込んで京都に持ち帰りたいところですが

生ものですので、笑

ジャムにして持って帰ろう~ということで。

これは、ブルーベリーと新ショウガ。

めずらしい組み合わせ、ですが

ちょっと前にアメリカのサイトでレシピを見つけて、

どんな味やろ~今度作ってみよう~と

メモしておいたのです。

ほんのり香るショウガがなんともいい感じで、お気に入り。

桃と梨。

桃のジャムって、煮ている間じゅう、とてもいい香りなの、

初めて知りました。

桃だけだと、くったくたの食感になっちゃう…と思って

入れてみた梨が、大正解。

 

にんにくは、りんご酢漬けとニンニク味噌にしてみました。

これ全部で150円ぐらい。信じられないっ!笑

 

 

 

京都に戻ってからも

少しずつ、地元の味を楽しんでいます。

 

わたし、こうやってジャムなんかも作ってるんですよ、えへへ、

なーんて自慢したいわけではなく、笑

私は、最近、特にこの1年くらいで思うようになったことがあって。

 

ずっとアメリカンケーキの仕事をしてきた私は

アップルパイやチェリーパイ、ベリーのお菓子など

アメリカのお母さんたちが、昔から家庭で焼いていたような、

そんなお菓子を作ってきました。

例えば日本でブルーベリーパイを焼こう!と思うと

スーパーで1パック400円ぐらいするブルーベリーが

えーーっと、、、5つ要る!高い!

じゃあ、輸入食材店に売ってる、缶詰のブルーベリー使うか…

うーーん、それもけっこう高いし、あんまりどこでもは手に入らない…

といった具合です。

アップルパイには紅玉が合うから、と

高くてもわざわざ紅玉を取り寄せて焼いたり…

 

それはそれで、いいと思うんですよ~

でも、きっとアメリカのママたちが昔からそういうお菓子を焼いてきたのは

庭の木ににりんごがなってたから。

マーケットで山盛りのブルーベリーが売っていたから。

だと思うのです。

家庭のお菓子って、そういうものだ!と

考えてみると当たり前のことなんですけどね~。

ジャムも、冬にはたくさんの雪が降って、作物が穫れなくなってしまう地域の

人たちが、夏のあいだにたくさん作っておくのです。

まさに、保存食。

 

アメリカのお菓子の味を忠実に再現することよりも

自分が居る場所に合わせて

そこで穫れる、おいしいものの恵をもらってお菓子を焼くことに

最近は興味津々なのです。

 

 

去年、ポートランドに滞在していたとき。

お世話になった方になにか作ろう~と、買い物に行くと

イチジクがとってもおいしそうで

それを使うことに。

 

イチジクのマフィン。

 

みなさんが、こうやっておうちでお菓子を焼いて

家族と一緒に食べたり

お友達にプレゼントしたり。

Kathy's Kitchenで教える焼き菓子たちが

そんなふうになっていくといいなぁ~と思います。