Portland log 10

きのうは、パンを習いに行ってきました〜!
ローラのお友達で、自宅でパンを教えているという人に出会って
早速参加させてもらえることに。

会っただけでもわかる、とてもふんわりとした柔らかい空気を持った人だったので
きっとお家のキッチンも素敵なんだろうなぁ〜と
行くのを楽しみにしていました。

ラッキーなことに、滞在しているお家から歩いていけるところでした。

日本でも、最近はあまりパン教室に行かなくなったので
久しぶり。
去年のオースティン(テキサス)で行った教室ぶりかな?
習うのは同じサワードウ。
サワードウというのは
粉からおこした天然酵母を使って焼くパンです。
先に載せちゃいますが
これが焼きあがったパン。
クラスト(表面)が香ばしく焼けていて美味しそうでしょう?

みなさん、想像がつくと思いますが
パンを焼くのって時間がかかるんですよね〜
しかも、ドライイーストで発酵させるパンではないので尚更です。

このサワードウのパンを焼こうと思うと
前日からの仕込みが必要です。
なので、焼き上げるパンの生地は、先生がすでに前日から準備して
あとは焼くだけ、の状態にしておいてくれて
まずはそれをオーブンに入れて
それから、生地の作り方を教えてくれました。


今回習ったのは
ドンドンと生地を台に叩きつけたり、時間をかけてこね続けたりしなくても良い生地。
なので、生地を休ませたり、発酵するのを待ったり
時間はかかるけれど
作業自体は簡単です。

待っている間には
小麦やその他の穀物の話や
グルテンの話、発酵の話など
とてもわかりやすく説明してくれました。
そして、天然酵母の元種を使って、クレープを焼いて食べたり。
焼きあがったパンは
生地が適度にしっとりしていて
粉の味も酵母の風味もしっかり感じることができる、とても美味しいパンでした。

でも、わたしは
焼きあがったパンの味より何より
彼女のレッスンに、すごく感動しました。

まず、説明がとってもわかりやすい。
ただ手順を説明するだけではなく
いろんな例え話を交えながら
サワードウのことや粉のことをよく知らない人でも分かるような
説明の仕方だったと思います。
もちろん、わたしだって
知らない単語が出てくることもありましたが
それでも、ほぼ理解できましたからね〜。

それに
結局、トータルで5、6時間かかったわけですが
クラスの時間中に、退屈に感じた時間が全くなかった!!
ずーーーっと興味深かったし楽しかったし
気づいたらもうこんな時間?という感じでした。


そんなに長い時間、生徒さんを退屈させないって
大変なことですよ、、、
友達とおしゃべりしてるわけじゃないですからね〜笑

かと言って
ずっと一方的に説明しまくるわけでもなく
質問したことに丁寧に答えてくれたり
時には話が脱線してパン以外のことになったり

そして
ついキョロキョロしてしまうほど
素敵なおうちに、素敵なキッチンでした!
こんな家に住みたい、、、!



彼女のレッスンの後に私が感じたことは
色々あるけれど、ひとことで言うならば

“また受けたい”

です。
参加した人がそう感じてくれる、って
先生にとって、いちばんのことだと思います。

わたしも、レッスンで教えたお菓子がおいしかったです〜と言ってもらえると
すごく嬉しいけれど
また行きたいと思ってもらえると
もっと嬉しいです。

他の先生たちがどうかはわからないですが
私のレシピなんて
特に特別なものでもなんでもないです。
いたってフツー。笑
なので
ただスコーンのレシピがほしい、マフィンのレシピがほしい、って人は
はっきり言って
わざわざ私のレッスンに来なくても
ネットで検索すれば良いと思いますよ。


それでも先生としてレッスンをやっているのは
レシピだけでは伝わらないことを伝えるためです。

きっと
材料と作り方以外のそんなところに興味を持ってくれた人が
わたしのレッスンに通ってくれているのかなぁ〜と思います。
だからわたしは
習ったお菓子を
必ず家で復習しなくても、ぜんぜん構わないと思っています。
月に1回、KATHY’S KITCHENに来て
美味しいお菓子焼いて
あ〜楽しかった、美味しかった!また来月〜!でも
いいと思うんです。
その時間が、その人にとって楽しければ。

逆に、もっともっと突っこんで聞きたいことがある人は
聞いてくれてもいいですし。
マニアックな焼き菓子の話をしたい人だっているでしょうから〜笑
それで満足して帰ってもらえれば
それもまた良し。



そしてわたしは
多くの人に私のレッスンを楽しんでもらえるよう
もっともっと勉強したい、と
いま、フツフツと燃えています、笑

静かに、でも
かなりフツフツと、、、笑