Austin log ⑦

今日はメキシカンベイキングの話。
お友達が
“前においしいって聞いて行ってみたら大行列で買えなかった!“ と言っていた
メキシカンベイクのお店があるということで
行ってみることに。

メキシカンベイク、という言葉から
どんなものか全く想像がつかなかった私ですが
売られているのはパンや焼き菓子(クッキーとかケーキとか)。
そりゃそうだ、メキシコにだってパンやお菓子はありますよねぇ〜笑
写真手前の四角いのはクロワッサン。
生地は普通のクロワッサンみたいな感じですが、形がデニッシュみたいな。
そして中央に乗っているのは
モレとチーズ。
モレ、というのは
メキシカンの辛いソースで、カカオを使って黒っぽい色なのが特徴的なんです。
(カカオを使ってはいるけどチョコ味ではない)
チーズはとろりと溶けるタイプのものではなく、歯ごたえあるタイプ。
なんともメキシコらしい組み合わせ。

そしてきっとみなさんもすぐ目に止まったであろう、メロンパン。(写真右)
もちろんメロンパン、という名前ではないですが笑
名前はコンチャ。
かく言う私も、これがメキシコの代表的な菓子パンであることを今回知りました。
検索するとたくさん出てくるので
ほんと、メキシコといえば、なパンなんでしょう〜。


お味はと言いますと、、、

これが、どれもこれも抜群においしいのです!
正直、びっくり。
コンチャの生地は、ブリオッシュのような、きっと卵や乳がたっぷり使われているんだろうな〜という
リッチな生地。でも甘さはほとんどないんです。
軽やかなのにしっとり感もあり、詰まりすぎず、ふわふわすぎず。
これ、3個くらい食べれそう(食べたい)と思っちゃう。
そして表面のクッキー生地は
程よい薄さで良いアクセント。

まぁ、まさにメロンパンそのもの。笑
きっとメキシコの人が日本でメロンパンを見たら
“あ〜コンチャだ!!“ となるんでしょうね。

でもここは、おいしいと評判のお店なので
よそで食べるとまた違うんだろうと思いますよ〜。
日本のメロンパンがお店によって全然違うように。

他、クッキーやケーキも
私が普段作るレシピと比べると多少甘いかな、という感じはしますが
どれも食感が素晴らしく、おいしいものばかりでした。

写真中央あたりに写っている丸くて白いクッキーは
日本で言う“スノーボール” こちらでの名前は“ポルボロン” です。
ポルボロンという呼び名は
時々お菓子の本でも目にすることがあるので私も耳馴染みがありましたが
いわゆる、口溶けの良いほろほろクッキーに粉糖をまぶして仕上げたものです。


ポルボロンの上にある茶色いのは
チョコがけされた豚の形のクッキーなんですが
メキシコの定番お菓子なんだそうです。
クッキーは型抜きクッキーなんだけど厚みがあって柔らかく、きっとモラセスのような糖蜜が入ってるな、という味。
上がけのチョコレートはかなりビターで、クッキーとのバランスがいいです。
型抜きクッキーでソフトな食感のものって
私はあんまり好きではない、、、と思っていたけれど
これを食べてみて“あら!おいしいやん!“ と。笑
先入観はダメですね〜。こういうクッキーも帰ったら作ってみたいな〜と思いました。

右上の白いグレイズがかかったケーキはズッキーニケーキでした。
面白かったのは、グレイズがコリアンダー風味だったこと。

右手前に少し見えているなみなみ模様のは、エンパニャーダです。
これは具が卵とサボテンでした!
メキシコらしい〜笑
私はメキシコには行った事がないので
今回食べたこれらが
メキシコの本場そのものなのか、アメリカの要素が取り入れられているのか
それはわからないですが
とにかく全部おいしかったし
メキシコのベイクにすごく興味が湧きました。

だってほら、エンパニャーダだって
言い換えれば手のひらサイズのパイ、だし
呼び名が違うだけでアメリカにもヨーロッパにもあるものですから。

メキシカンベイク熱が冷めないうちに
帰国したら色々調べて作ってみたいな〜と思っています。

私はたまたま子どものころにアメリカンベイキングの世界にハマって
ずっとそれを極めようと思ってやってきましたけど
お菓子にはっきりとした境界線なんてなくて
アップルパイも、アメリカのお菓子かと思いきやヨーロッパにだってもちろんあるし
チーズケーキもクッキーも
呼び名や使う材料に多少違いはあれど
昔から人は、その土地で摂れる材料を使っておやつとなる甘いものを作ってきたってことなんでしょうね〜。

なので私は昔から
自分のやっていることを聞かれた時に“アメリカンベイキング“ と言うのが全然しっくりこなくて
言わないようにしてるんですよね〜。
(時々、手っ取り早く説明するために言っちゃうこともあるんですけど笑)

いつかメキシコにも行ってみたいなぁ〜。